使わなければもったいないシリーズ ~青竹ふみ~

2019.11.07

好評(?)の「使わなければもったいないシリーズ」

第2弾は「青竹ふみ」です。

かなり古くからある健康器具ですが、継続することで様々な効果が期待できます。


1.足部アーチの保全

足部の骨(足根骨)の解剖図です。

 

ご存知の方も多いと思いますが、足部には「アーチ構造」があり体重を支えています。


 

 


 

強力な靭帯と足底筋群がこの構造を保つために働いているのですが、

運動不足による靭帯、筋群の弱化によりアーチ構造が崩れてしまうといわゆる「偏平足」となり、

ふくらはぎの筋群への負担が増えて、足のだるさやむくみ、こむら返りなどの症状が出やすくなると言われています。

 

 

 

足底部の靭帯、筋群の柔軟性を維持し、足部アーチ構造の保全のために昔ながらの青竹の形が有効なのですが、

最近は「イボイボ」のついたモノが多く、ホンモノの青竹製は手に入りにくくなっています…。

 

「イボイボ」も悪くはありませんが、ちょっと意味合いが変わってしまってます。

 


2.足つぼの刺激

「足つぼ療法」というのがありますが、厳密にいうと東洋医学でいう「ツボ」は足の裏には一つしかありません。

※「湧泉(ゆうせん)」というツボです。

 

 

 

一般的に「足つぼ療法」と言われているものの正式名称は

「足裏反射区療法」というものです。

 

『内臓などに不調があると足の裏の一定の領域に反応が出てきて押すと痛い』という現象を利用して、

そこを押せば体調が良くなる…みたいな感じですね。

 

 

ちなみに「足裏反射区」はこんな感じです。

↓↓

 

バラエティー番組などでは「罰ゲーム」みたいな感じで紹介されていますし、

「痛いのがキク!」ようなイメージがあるためか、

足裏を刺激出来るように最近の青竹は「イボイボ」のものが多いです。

 

(こんなやつ ↓ )

 

(こんなものまであります ↓)

 

「足の裏に刺激を入れる」ということはとても良いことですが、

足部のアーチ構造を改善するという効果は低いと言えます。

 

 


3.メカノレセプターの活性化

足のアーチ近傍にはセンサーの役割を持つ「メカノレセプター」というものがあります。

このセンサーは足の裏にかかる荷重を感知し、身体のバランスを取るために重要な働きを持ちます。

 

普段あまり歩かない人、運動不足の人、高齢者の方などでは

足の裏にあまり刺激が入らないためセンサーの働きが低下しています。

 

ですから青竹ふみで足のアーチ構造を保つように足裏に刺激を入れるとセンサーが活性化され、

身体のバランス機能が良くなり、身体の歪みを補正しやすくなります。

 


青竹ふみの効能については様々な論文で報告されています。

▶下肢末梢神経障害に対して1日2回、5分の青竹ふみ運動を行ったところ、約2週間で改善がみられたというもの。

▶青竹ふみを3分間行った後では重心動揺性が安定し、バランス能力の向上がみられたというもの。

 

青竹ふみは「青竹の上に乗って、足踏み運動する」というものですから、同じやるなら

「ウォーキング」の方が効果は高くなります。(当たり前ですが)

ですが、時間のない方の運動不足解消や、自力で歩きにくくなってきた方などのリハビリとして

行うことは有効であると考えます。

 

 

 

【注意】

痛い方が効果があるというワケではありませんので、やり過ぎには注意してください。


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